スライムパンク防止剤被害低減プロジェクト

プロジェクトの目的

 自転車の大手販売店である株式会社あさひ(サイクルベースあさひ)で自転車購入時に勧められるスライムパンク防止剤について、有効性を否定するものではありませんし、デメリットがあることを分かっていて、それでも万一のパンクから逃れたい人に使うのをやめなさいというつもりは毛頭有りません。

 スライムパンク防止剤の販売時の説明不足を、パンク防止・修理剤に興味のない人の目に見えるようにすることが目標です。

スライムパンク防止剤について一言

 空気圧管理をしっかりされているなら、スライムパンク防止剤は不要です。(ちょっと言いすぎです)

 →スライムパンク防止剤が効果を発揮する異物によるパンクは、3年に一度有るか無いか゚です。
 
 空気を入れる習慣がないなら、スライムパンク防止剤は効果が有りません。

 →空気圧不足で起きるパンクは防げません。

被害(デメリット)について

 自転車 あさひで自転車を購入すると「パンクを防げますよ。」とパンク防止剤の注入を勧められることがあるそうです。
 その時に、どれだけ説明されているか分かりませんが、スライムパンク防止剤が効果を発揮するためには、しっかり空気圧を管理するなど守らないといけない使い方が有ります。

 スライムパンク防止剤を入れてもらって、最初にアレっと感じられる方が多いのが、「パンク防止剤を入れたのにパンクした。」ではないでしょうか。
https://twitter.com/yone_minam123/status/578029494134419457から借用

 そして、自転車屋さんに修理に持って行ったら、「パンク防止剤が入っているので、修理はチューブ交換になります。」といわれ、パンク修理より高い修理料金を払うことになります。

 軽く漕げる自転車に乗ったことがある人は、「漕ぐのが重い」と感じます。

 使い方を守っていても、大きな石のかけらなどを踏むと穴を塞ぎきれず、パンク防止剤が噴き出して、自転車や服を汚します。
 パンクに会うことなく、自転車に乗り続けて二年以上経った頃、突然空気が抜けて、空気を入れても空気を入れるところ(バルブ)から、空気が漏れてしまうことが有ります。
 チューブの穴ではなく、取り出してみるとバルブ廻りが腐食してバルブ廻りから空気が漏れていることが有ります。
バルブ腐食の実態(2011年12月から記録開始)
画像はhttp://kamikawa-cycle.com/blog/5517から借用

 これも二年以上経った頃ですが、空気を入れようとしても、空気が入らなくなることが有ります。

 自分で、自転車をメンテナンスしようと、虫ゴムをスーパーバルブに交換すると、概ね翌朝空気が抜けています

 スライムパンク防止剤が邪魔だと分かって、チューブから取り出して、家の排水溝から流すと、配管を詰まらせてしまうかもしれません。
*(デメリットへのリンクをクリックするとデメリットの詳細を表示します。)

その他のデメリット記事

 自転車好房ラルプデュエズさんの「自転車メンテナンスの雑談~その1~スライムについての注意喚起!」の記事が、よくまとまっていますので、サイクルベースあさひの記載は有りませんが、紹介させて頂きます。

 ガソリンアレイの日々の出来事さんの「自転車のパンクの原因とパンク防止剤の功罪」の記事も読みやすいです。
アーカイブからの発掘ですが、紹介させて頂きます。

 パンク防止剤の使い方をまじめに探求されています。
メリットもデメリットも分かった上で使われる本当のパンク防止剤ユーザーの青い空さんの記事です。
雨の日の自転車通勤時のパンク対策(パンク防止剤の特徴や使い方など)

何故、こんな被害が起きるのか、もう少し詳しく見ていきます。

被害の背景

 自転車のチューブタイヤ用スライムについては、注入後にお客様が被りかねない前述の不都合(デメリット)が説明不足のまま注入されていると感じています。

  この下の「パンク防止剤のご使用に当たり」の説明書(注意書き)やサイクルベースあさひさんのネットショップのスライムパンク防止剤に記載された内容がすべてのお客様に説明されていれば多少の救いは有るのですが、それでも足りない点が多いですし、修理でお伺いした際、スライム入りの自転車に遭遇しても、記載された内容を御存じないお客様が多いです。
 車やバイク用のパンク防止・修理剤販売サイトでは、それなりにデメリットが記載されて販売されています。
 実際に、どのような商品説明がされているかは分かりません。
https://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/dac7db320b3d4f3eb7cd5315cdf5a753から借用

 注意書きに足りない点で、大事なことは、

 当店として一番問題だと思っている説明不足は性能保証期間の説明がないことです。
 スライムパンク防止剤のオリジナルサイトでは、two years of continuous flat tire protection. と2年間の性能保証が謳われていますが、サイクルベースあさひさんのネットショップのスライムパンク防止剤を見ると性能保証期間(2年間)は表示されていません。

 こちらの排水口が詰まった力太郎さんの記事にアップされているスライムパンク防止剤を入れた際に、もらった説明書(注意書き)にも、性能保証期間(2年間)は表示されていません。

 デメリットの中で、経時で発生する内容です。
 ・バルブ腐食
 ・空気が入れられなくなる

  バルブの腐食については、サイクルベースあさひさんも可能性は否定できませんと回答されていますが、私の認識では長期間スライムに含まれる水分に触れることで発生するものです。
 バルブ腐食に至る経過を観察中です。
 空気が入れられなくなるのは、こちらのように、繊維がダマになってしまうことが原因で、ダマになった繊維がバルブと虫ゴムの間に入って空気の通り道を塞ぐからだと、想像しています。

  注入から2年を経過し性能保証期間が切れたら、注入したスライムをどうすればいいのかも当然記載はされていませんが、チューブ交換をするか、スライムパンク防止剤を入れ替えることが必要と認識して使って貰えれば、バルブの腐食も、空気が入らないトラブルも回避できるはずです。

特長として、「スライムパンク防止剤は固まらないため、継続して複数のパンク穴を塞ぎます。空気漏れが無ければ、改めてパンク修理をする必要はありません。」と記載されています。
読み方によっては、いつまでも効果があると読む事も出来ます。

有効期限を表示する義務はないようですが、有効期限があるのに、それを明示せず販売するのは、消極的な優良誤認に当たるのではないでしょうか?

 当店のブログでは、こんな考察をしてみました。

デメリットの回避法

 スライム以外にもパンク後に注入するパンク修理剤が有ります。
どれも、それぞれのパンク修理剤に謳われている太さの異物が刺さったパンクにしか対応しませんが、チューブに入れっぱなしにするより、被害が少ないのでお勧めです。
 ただし、応急処置なので、ちゃんとしたパンク修理をお勧めします。パンク修理の際、パッチで対処できるかどうかは、修理店の判断になります。

 空気入れと、タイヤレバーと、イージーパッチが有れば、水が無くても、漏れ音が聞こえるまでチューブを膨らませてやることで応急的なパンク修理は可能です。

スライムを使わないパンク防止策

 現状では、一番のパンク対策は、最低でも月一回の空気入れを行う事
それが出来て、初めてスライムパンク防止剤での異物パンク対策が有効になります。

コンビニでパンク修理

 パンクの防止ではないですが、パンク修理が出来る方なら、コンビニの商品で、パンクの応急修理が出来そうです。
 100円ローソンでは、パンク修理キットが販売されていますので、こちらのチューブ取り出し方法を参考に挑戦して見て下さい。
 参考になれば、コンビニでパンク修理の記事やコンビニでパンク修理-Ⅱの記事を書いていますので読んでみてください。

紹介して下さったサイト。

せんよし @wannyan9

商店街の自転車屋 曙光輪業(shokou cycle)

izuka

ちゃうまとおもしろ日記。なんでも解説!

ニューロンとワイヤの狭間から