スライムパンク防止剤被害低減プロジェクト

サイクルベースあさひ様

当店の修理経験とスライムパンク防止剤関連サイトの記述に基づいて記載しております。
錯誤による記載ミスがございましたら、訂正いたしますので、cyclemainte@anocora.comまでご連絡をお願いいたします。

プロジェクトについて

スライムパンク防止剤のサイトや販売時の説明不足について知って頂き、スライムパンク防止剤と上手く付き合って頂くことが目標です。

見苦しい画像ですが、これらの被害について後でご説明します。

スライムパンク防止剤はパンク防止に効果があるのか?

新車の必需品 「ネット通販|サイクルベースあさひ」で自転車を開くと必ず表示され、実店舗でも自転車購入時に勧められる「新車の必需品パンク防止剤(https://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/dac7db320b3d4f3eb7cd5315cdf5a753)は、パンク防止に効果があるのでしょうか?
画像はhttps://ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/f7e30f998c02443c9d59ec3f95f0836b
から借用

 スライムパンク防止剤との上手な付き合い方 の使用法を守って、効果の範囲を理解されているなら効果は有ります。

でも、
・勧められたから入れてみた
・ちょっと良さそうだから
・パンクしないならと感じて入れた

なら、防げないパンクの多さや、スライムパンク防止剤を入れるより、もっと経済的なパンク防止策があることに、がっかりするかもしれません。 

スライムパンク防止剤との上手な付き合い方

使用の注意力太郎さんから頂いた説明書です。

【空気圧管理が大事です】

 空気圧管理の重要性はスライムパンク防止剤が入っていない自転車ても同じで、最低でも一回/月規定の3気圧までしっかり空気を入れていることが必要です。→チューブ空気圧変化 確認結果参照

→もう少し詳しく

【走っている(車輪が回っている)時は、パンク穴を塞いでくれます】

 スライムパンク修理剤は空気の漏れを遅くする効果は有りますが自転車では、ずっと塞ぎ続けてくれるものでは有りません。
パンクに気づいたら、パンク修理は必要です。
→もう少し詳しく

【近くでスライムパンク防止剤が入っていてもパンク修理してくれるお店を探しましょう】

 パンク修理のパッチが剥がれたり、店内を汚したり、自転車屋さんの嫌われ者です。
自転車屋さんによっては、パンクでもチューブ交換になることがあります。
→もう少し詳しく

【割増料金を請求されても怒らないでください】

 スライムパンク防止剤入りのチューブのパンク修理は気を使ったり。手間が掛かったり、廃棄にも余計な手間が掛かったりします。
→もう少し詳しく

【年一回の定期的な点検をしましょう】

 定期点検の重要性はスライムパンク防止剤が入っていない自転車ても同じで、一回/年の点検をすることで、自転車の痛み方はかなり少なくなります。
→もう少し詳しく

【効果を継続するためには2年に一度チューブを交換しましょう】

 スライムパンク防止剤がパンク防止性能を保証するのは2年間です。→性能保証は2年間です。参照
2年を過ぎても、パンク防止性能を望まれるなら、チューブを交換して、改めてスライムパンク防止剤を注入してください。
→もう少し詳しく

【虫ゴム交換時に、噴き出させないために】

 自転車部品の中では、最も劣化の早い部品です。
定期的に交換する必要がありますが、スライムパンク防止剤を注入しているとバルブコアを抜いた時に空気の力でスライムパンク防止剤が噴き出すことがあります。
→もう少し詳しく

【ラテックスアレルギーに注意】

 ラテックス(天然ゴム)を含んでいますので、ラテックスアレルギーの方は、漏れたり、噴き出したスライムパンク防止剤に触らないようにしてください。→スライムパンク防止剤SDS参照

スライムパンク防止剤被害

【パンク防止剤を入れたのにパンク】

漏れたスライムパンク防止剤 スライムパンク防止剤を入れてもらって、最初にアレっと感じられる方が多いのが、「パンク防止剤を入れたのにパンクした。」ではないでしょうか。
スライムパンク防止剤で防げるパンクは、異物が刺さったパンクだけで、思われているほど異物を踏んでのパンクは多くありません。
→もう少し詳しく

【パンク防止剤の購入は無駄な出費かもしれません。】

 月に一度、空気をしっかり入れるだけで大半のパンクは防げます。
スライムパンク防止剤に無駄なお金を掛けるより、そのお金でメーター付きのしっかりした空気入れを購入し、シュワルベバルブコアスーパーバルブ(スペシャルGバルブ)で空気圧を見ながら月に一度空気の補充をして下さい。

 毎年虫ゴムを交換し、毎月一回しっかり空気を入れていれば、万一のパンクの際、市販のパンク修理剤が有効に働きます。
→もう少し詳しく

【パンク防止剤が入っているので、修理はチューブ交換になることがあります。】

 自転車店には、長年の経験で確立されたパンク修理手順が有ります。
スライムパンク防止剤という異物を注入されたことで、パンク修理のミスをすることは出来ませんから、チューブ交換になることは理解して頂きたいです。
→もう少し詳しく

【廃棄費用が上乗せになります。】

 交換したタイヤやチューブなどは産業廃棄物として業者に引き取ってもらう必要があります。
引き取ってもらう際にはスライムパンク防止剤が異物となって引き取ってもらえないことがあります。
→もう少し詳しく

【漕ぐのが重い。】

 ボトルに記載の適量を注入すると、タイヤ一本に重量で136gの重さが追加されます。
算出法はこちらです。
→もう少し詳しく

【タイヤから噴き出して、服を汚すことが有ります。】

噴き出したスライムパンク防止剤   使い方を守っていても、大きな石のかけらなどを踏むと穴を塞ぎきれず、パンク防止剤が噴き出して、自転車や服を汚します。
→もう少し詳しく

【長い間、入れっぱなしにすると、空気を入れるバルブ部分の金属を溶かします。】

バルブ腐食 長期間、チューブに入れっぱなしにすると、チューブのバルブコアやバルブの外筒に使われている真鍮が錆びて腐食されます。
2年の性能保証期間を過ぎたら、スライムパンク防止剤を除去するか、チューブ交換をすることが必要です。
→もう少し詳しく

【入れっぱなしにすると、空気を入れられなくなることが有ります。】

 これも二年以上経った頃ですが、空気を入れようとしても、空気が入らなくなることが有ります。
→もう少し詳しく

【虫ゴムを弱らせます。】

 金属だけではなく、ゴムにも悪影響が有ります。
ゴムの強度が低下するようです。
→もう少し詳しく

【バルブから空気が漏れる】

 虫ゴムを使わないスーパーバルブや、スペシャルGバルブ、シュワルベ英式バルブでは、バルブ部分にスライムパンク防止剤が逆流し、弁が閉まらず、空気が漏れることが有ります。
→もう少し詳しく

【排水溝が詰まった】

 ご家庭で、スライムパンク防止剤を処分しようとして、排水溝が詰まったそうです。
不要になったスライムパンク防止剤は原液のままの処理ではなく、流水で少しづつ流してください。
→もう少し詳しく

* 当店では、性能保証期間を過ぎたスライムパンク防止剤は金属を腐食するデメリットしかないので、こんな方法で除去させて頂いていました。
除去して、水洗いしても、腐食が進んだケースが有り、今は除去作業は行っていません。

説明不足まとめ

被害や、付き合い方でも述べていますが、改めて特に影響の大きい説明不足の内容をまとめておきます。

パンクの原因の大部分は空気圧不足であること。

 【パンク防止剤の購入は無駄な出費かもしれません。】の詳細で書いた通り、実際のパンク修理の8割以上が、スライムパンク防止剤では防げないパンクです。
パンク防止効果をうたうなら、防げるパンクの比率をしっかり説明するべきだと 思います。
単に「パンクを防げます。」だけでは、ほとんどのパンクが防げると誤解しても無理はないと思います。

 しっかり空気圧管理をするだけで、パンクに遭う可能性は3年に一度ぐらいに激減します。(当店の経験です)

通常通りパンク修理すると言われるのはパンク防止剤注入を勧める自転車屋さんだけです。

 サイクルベースあさひさんは、スライムパンク防止剤の販売で利益を得ておられます。
利益を継続して得るためには多少の手間を掛けてもパンク修理をすることが必須です。

 有益性を認めず、注入を勧めない大多数の自転車屋さんにとっては、手間が掛かり、リスクの大きいスライムパンク防止剤入り自転車のパンク修理は歓迎されません。

 お客様にお勧めして、チューブ内に異物を入れるのですから、スライムパンク防止剤が入っていることで発生する不利益は説明の義務があると思います。

性能保証期間の説明がない。

 スライムパンク防止剤のオリジナルサイトでは、two years of continuous flat tire protection. と2年間の性能保証が謳われていますが、サイクルベースあさひさんのネットショップのスライムパンク防止剤を見ると性能保証期間(2年間)は表示されていません。

  何の説明も有りませんから、スライムパンク防止剤を入れたお客様は、パンク防止性能が永遠に続くと思ってしまうことが多いと思います。

 チューブの中に入れ続けることが、バルブ腐食や、バルブが詰まって空気が入らないという、スライムパンク防止剤被害の一番の原因となっています。
スライムパンク防止剤の性能は永遠に続くわけでは有りません、長く入れ続けることで、弊害が現れてきます。

金属腐食の危険性の説明がない

 デメリットの中で、経時で発生する内容です。
 ・バルブ腐食
 ・空気が入れられなくなる

  バルブの腐食については、サイクルベースあさひさんも「可能性は否定できません」と回答されていますが、私の認識では長期間スライムに含まれる成分に触れることで発生するものです。
 バルブ腐食に至る経過を観察中です。

 空気が入れられなくなるのは、こちらのように、繊維がダマになってしまうことも原因で、ダマになった繊維がバルブと虫ゴムの間に入って空気の通り道を塞いだり、腐蝕の経過観察中に見られた、固形物の生成の影響と、想像しています。

不当な販売方法だと思われたら

 消費者契約法という、事業者の不当な販売方法から消費者を守るための法律が有ります。
不当な販売行為の一つに消費者契約法第4条第2項に規定されている「不利益事実の不告知」というものがあります。

消費者契約法第4条第2項
 消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対してある重要事項又は当該重要事項に関連する事項について当該消費者の利益となる旨を告げ、かつ、当該重要事項について当該消費者の不利益となる事実(当該告知により当該事実が存在しないと消費者が通常考えるべきものに限る。)を故意又は重大な過失によって告げなかったことにより、当該事実が存在しないとの誤認をし、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる。
ただし、当該事業者が当該消費者に対し当該事実を告げようとしたにもかかわらず、当該消費者がこれを拒んだときは、この限りでない。

【重要事項とは下記の内容になります】
一 物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものの質、用途その他の内容であって、消費者の当該消費者契約を締結するか否かについての判断に通常影響を及ぼすべきもの 

を故意または重大な過失により告げなかった場合に該当するようです。

 先に述べた被害が「不利益事実の不告知」によって発生している場合、購入契約を取り消し(簡単に言えば返品です)出来るのではと法律の専門家ではないのに、考えてみました。

取り敢えず以下の4点で考察しましました。

スライムパンク防止剤販売サイトにはすべて記載がない事柄で重要事項に該当する不利益事実ではないかと考えています。
重要事項であるかどうかと共に、サイクルベースあさひさんが知っていたことの立証も必要になります。

気になる方は、スライムパンク防止剤と消費者契約法を覗いてみて下さい。

法律の施行から日が浅いので、まだ判例は見つけられていません。
こちらの解説も参考にして下さい。

 個人では、対応が難しいと感じられるかもしれませんが、消費生活センターに相談するという方法があります。

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