問合せ日;2016/12/02
埼玉県川越市にて「サイクルメンテあのこら」という屋号で自転車の出張修理を営んでおります。
時折ですが、御社にて販売されているスライムをお見掛けします。
パンク修理(空気漏れ)でお伺いした際、バルブコアの腐食による空気漏れがあります。
スライムのシールが貼ってあり、スライムが入っているチューブのみで発生しており、バルブ腐食の原因はスライムだと断定しておりますが、お客様には、スライムがバルブコアを腐食して、エアー漏れが発生する可能性は説明され、お客様はその危険性よりパンク防止の効果を選択されて購入されているのでしょうか?
お客様が、バルブ腐食の可能性をご存じでお客様の責任においてご使用なら、修理業者としても躊躇することなく修理料金を頂くことができます。
現実にはバルブ腐食の危険性をご存じないお客様ばかりです。
もし、バルブ腐食の危険性を説明されないままスライムを勧めておられるなら、バルブ腐食による空気漏れの責任は、御社に帰するものだと考えます。
お客様に確認して、腐食の危険性を認識されていなかった場合、修理費用はお客様ではなく、御社に請求させていただきたいと考えております。
請求先の部署、請求に必要なエビデンスをご教示いただきたく、お願いいたします。
同じジレンマを抱えておられる、自転車店様、自転車出張修理業社様が、大勢いらっしゃると思いますので、できればご回答は、公開で頂きたく、お願いいたします。
問合せ日;2016/12/05
株式会社あさひ お客様相談室 担当:○○○○様
サイクルメンテ あのこら 南です。
突然の質問に、早速のご回答ありがとうございます。
頂いたご回答につきまして、下記確認したくお願いいたします。
まず、戴いた回答につきまして、当店ブログで質問を公開いたしており、戴いた回答を公開することの許可を頂きたくお願いいたします。
当店だけではなく、いろんな自転車屋さんがブログ等でスライムによるバルブ腐食の記事をアップされているのは、「自転車バルブ 腐食」で検索していただければ、お分かりになると存じます。
記事を公開することで、スライムでのバルブ腐食がいわれのない間違った認識だと周知できる可能性があると存じますので、是非許可をお願いいたします。
ここまでの質問は、再度ブログにて公開させていただく予定です。
以下は、頂いたご回答の内容を類推させる可能性がありますので、許可を頂くまで公開は致しません。
バルブコア腐食とスライムの注入に因果関係がないため、バルブコア腐食については、スライムを販売した御社に責は生じないとの御見解でしょうか?
あるいは、
腐食があったとしても、取扱説明書にバルブコア腐食について記載をしなかったスライム販売メーカーに責があり、御社は取扱説明書に従って販売したのであり、責は御社に無いとのご見解でしょうか?
あるいは、
スライムによるバルブコアの腐食など有りえず、バルブコアの腐食は、別な要因によるものをスライムと結び付けているとのご認識でしょうか?
この場合は、御社内で、バルブ腐食の修理事例と、スライム注入の有無を調査して頂きたいとお願いいたします。
社内試験を行われて、「バルブコアへ影響を与える可能性は非常に低く」とご回答にありますが、
可能性は0ではなかったということでしょうか?
あるいは、
試験の範囲で影響は認められなかったが、代用試験の為、見落としている可能性があるということでしょうか?
バルブコア腐食の修理費用についてお支払いいただけない根拠をもう少し詳しくお教えください。
よろしくお願い致します。
問合せ日;2016/12/07
株式会社あさひ お客様相談室 担当:○○○○様
サイクルメンテ あのこら 南です。
前回のご回答では、言及頂けなかったスライムによるバルブコアの腐食の存在をお認め戴き、一歩前進できたこと嬉しいです。
○○○○様のおっしゃられる通り、自転車は、ブレーキシュー、各種ワイヤー、ベアリングを有する回転部、タイヤ、虫ゴム、チェーン、スポーク、ニップル、チューブ等、摩耗や経年劣化、金属疲労で消耗したり交換が必要になったりする部品の集合体で、長く初期性能を維持するには、点検調整が欠かせない商品です。
御社が、お客様に、定期的な点検・メンテナンスを推奨されていることには敬意を表します。
確かにすべてのお客様が、御社営業所にて定期的な点検・メンテナンスを受けられれば、バルブコアの腐食は問題とならないでしょう。
しかし、お客様の価値観や、行動は様々で現実は御社での点検を受けていらっしゃらないお客様が少なからずおられます。
私も、微力ながら、お客様に定期的な点検・メンテナンスを推奨していきたいとは存じますが、実際に点検・メンテナンスを受けられるかどうかは、お客様にゆだねるしかありません。
「スライムを注入することでバルブコアの腐食の可能性がありますので、点検に来ていただければ虫ゴムの劣化が確認された時に、バルブも同時に交換して腐食から回避できるようにいたします。」と御案内して頂ければ、点検を受けない方が減ると思われますがそのようなご案内はなされているのでしょうか?
スライムは、ちゃんと空気圧の管理をしていれば、緊急時のパンクトラブルを回避できる、通勤通学に自転車を使用するお客様にとっては素晴らしい商品だと思います。
しかし、十分な商品説明がなく、不具合の発生する可能性を知らされずに注入されたお客様に、「定期的な点検・メンテナンスを受けていれば、問題ない商品です。」と後出しの説明をされても納得は得られないのではありませんか。
バルブコア腐食でエアー漏れをしたお客様に、
「スライムは、水を含んでいるのでバルブを腐食する可能性があって、CBAさんでは点検時に虫ゴムの不具合が有ったらバルブコアも交換して未然にバルブコアの腐食による空気漏れ被害を防ぐ対処をされているそうです。
お客様は、点検を受けておられないので、バルブコアが腐食して空気漏れを起こしました。
点検を受けなかったからだと諦めてください。」
と説明して、修理料金を頂いたら、お客様はどんなお気持ちになると思われますか。
点検を受ければよかったと悔やまれるお客様と、そんな説明は聞いていないとお怒りになるお客様、どちらが多いでしょうか
御社のブランドイメージは、スライム注入で確実に下がっていると思います。
目先の利益だけに囚われず、御社のブランドイメージ向上のためにも、スライム販売時の詳細な商品説明をお願いいたします。
「バルブコア腐食の修理費用についてお支払いいただけない根拠をもう少し詳しくお教えください。
」とお願いしましたが、ご回答は論点がずれています。
再度お願いいたします。
スライムによるバルブ腐食で、不利益を被ったお客様への御社としての救済策をお教えください。
重ねてですが、戴いたご回答の公開を許可頂きたく、お願いいたします。
問合せ日;2016/12/07
このような文面で、要約を公開したいとメールしました。
株式会社あさひ お客様相談室 担当:○○○○様
サイクルメンテあのこら 南です。
論点は多少ずれながらも、真摯にご対応頂いておりましたので、頂いたご回答を開示することは控えておりました。
無益な議論とのことで、これから先に進む道を御社から断たれてしまいました。
議論の内容が、無益なものであったかどうか、世の判断に問いたいと思いますので、質問及び御社から頂いた回答は、無許可は承知の上で開示させていただきます。
要約の添削には応じて頂けないようですので、要約では却って誤解を招くかもしれませんので、原文のままで公開させていただきます。
公開先のアドレスは、 http://anocora.cocolog-nifty.com/ です。
削除を要請されるなら、 https://support.nifty.com/support/madoguchi/html/form_inform.htm が権利侵害の申し立て窓口となります。
*一旦は内容を公開するブログを書きましたが影響範囲が読めなかった事。
公開に伴う、裁判沙汰などへの覚悟が出来ていなかったため、すぐに削除しました。
このような文面で、転用の許可をお願いしたいとメールしました。
御社で販売されているslime チューブシーラントについてですが、 ラベルに記載のwww.slime.comでは、slime チューブシーラントのSDSを発行、公開されています。
http://www.slime.com/uploads/Slime-Inner-Tube-Sealant-EU.pdf
*今はこちらに代わっています
日本語化されたSDSを入手したいのですが、よろしくお願いいたします。
埼玉県川越市にて「サイクルメンテあのこら」という屋号で自転車の出張修理を営んでおります。
以前に、品質保証対象外のスライム入りチューブにつきまして、バルブ腐食によって起こったパンク修理費用を御社に請求したいと大変失礼な問い合わせを致しまして申し訳ありませんでした。
その後は、お客様から修理費用は頂いております。
2年経過して、性能保証がなく、腐食の危険性のあるスライム(パンク防止・修理剤)をそのままチューブ内に放置する事は出来ず性能保障期間を過ぎたスライム(パンク防止・修理剤)はチューブ内から除去しております。
その作業中に、http://anocora.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-9c0a.htmlに記載した通り、絞り出したスライムが既定の充填量に満たないケースに連続して遭遇いたしました。
御社でのスライム充填時には 当然規定量を充填されていると思うので、絞り出した量が少ない理由が分かりません。
減少する要因をお教え頂きたくお願いいたします。
埼玉県川越市にて「サイクルメンテあのこら」という屋号で自転車の出張修理を営んでおります。
以前に、品質保証対象外のスライム入りチューブにつきまして、バルブ腐食によって起こったパンク修理費用を御社に請求したいと大変失礼な問い合わせを致しまして申し訳ありませんでした。
その後は、お客様から修理費用は頂いております。
問い合わせて、御社から頂いた回答につきましては、公開の許可を再三お願いいたしましたが、許可いただけず、「弊社の許可なく回答の内容の一部または全部を転用・二次使用し、開示することは、かたくお断りします。
」に従って、一瞬ですが公開したブログは削除し、今日まで公開を控えておりました。
http://www.anocora.com/cyclemainte/product/index.html(https://anocora.com/product/)に記載の通り、免責の要件に合致すると判断できたこと、たとえ裁判になっても受けて立つ覚悟が出来たことから、7月20日を目途で公開させていただくことといたしました。
公開に当たって、追加を望まれる回答がございましたら、7月19日までにご連絡を頂きたく、お願いいたします。
以前にもお伝えしましたが、 公開先のアドレスは、 http://anocora.cocolog-nifty.com/ です。
削除を要請されるなら、https://support.nifty.com/support/madoguchi/html/form_inform.htmが権利侵害の申し立て窓口となります。
当店ブログ製造物責任記事へのコメントとして、サイクルベースあさひさんの関係者(推定です)から、メールの削除を求める意図だろうと推定できるコメントを頂きました。
その後?、roadbikenaviさんからも同氏のサイト記事で、同様の趣旨のご指摘を頂きました。
サイクルベースあさひさんの関係者?の方々にとっては「目障りだ」と言われるだけで、ある程度納得できるのですが、roadbikenaviさんが、貴方には無関係と思えるサイクルベースあさひさんのメールの公開に異議を示される理由が不可解です。
サイクルベースあさひさんにクレームを付けたつもりはないのですが、「無益な議論」とは、御社にとって都合の悪い議論だということでしょうか?
現実に起きているお客様の被害には目を背け、不具合は点検で回避できるとされています。
品質保証対象外部品との無関係な理由で被害補償を切り捨てられるのは、いかがなものかと思料いたします。
コメントでは、このような酷評を頂きました。
問合せ日;2022/02/11
自転車の修理屋です。
スライムパンク防止剤は、どのように処理すればよろしいですか?
ダメもとで問い合わせしたのですが、回答を頂けました。
サイクルベースあさひさんの配布物でちょっと面白い(不可解)なデータを見つけたので、こちらに保管しておきます。
あさひレポート 2021(https://www.cb-asahi.co.jp/lp/common/file/asahi_report2021.pdf)
というサイクルベースあさひさんの紹介(IRレポート?)があります。
自転車屋として外から見ていて気になったのは、
こちらの数字です。
修理件数300万件に対して、パンク修理が一割も有りません。
ご依頼件数のデータなのか?修理結果のデータなのか?
他の修理項目が明示されていないので、点検や空気補充だけの数字が入っているのか?
など詳細は分かりません。
パンク修理の数字が一桁間違っていると言われれば、まだ納得できそうな数字なのですが、そうすると修理件数の数字を超えてしまいます。
採用情報の「数字で見るあさひ(https://www.cb-asahi.co.jp/lp/recruit/data/)サイト」では、25万件のパンク修理が2019年10月〜2020年9月のデータとして使われているので、件数の間違いではなさそうです。
2020年8月〜2021年9月は29万件以上
レポートを紹介したブログに頂いたコメントです。
当店の場合(あさひではありません)、昨年1年間でパンク修理が230件に対して、タイヤ交換(チューブのみ交換も含んで)は450件ありました。
あさひの統計も概ね正しいかと思います。
スライム入でも、ステープラーの針程度の穴でしたらパッチを貼っても問題はないと感じています。
ただ、そんな穴より空気圧不足のパンクがほとんどなので、この場合はスライム入かどうかに関係なくチューブ交換しています。
あさひでは「部品交換」を勧めてくることが多いので、タイヤとかチューブが劣化してたら交換しているんだと思います。
なので、スライム入でも問題なく修理を受け付けているんでしょう。
スポークが一本折れていても車輪交換、ブレーキシューが摩耗していたらキャリパーブレーキ交換、電動のメインスイッチが壊れていたらモーター交換になるかもとか平気で言ってしまうのが、あさひクオリティです。
あさひは店舗数が多いので、真面目でしっかりとした対応をしてくれる店もあります。
チェーン店の宿命ですかね。
投稿: | 2022年2月10日 (木) 07時53分
データは取っていませんが 当店でもパンク修理よりタイヤチューブ(チューブのみ)交換の方が多いと思います
再修理での迷惑を考えると 空気圧不足でのパンクは再発防止の為お客様には基本的には交換を勧めています
口元の修理はしません
あのこらさんがパンク修理で直しすぎのように思います
でも 真摯な姿勢で対応していて素晴らしい
投稿: とおりすがり | 2022年2月12日 (土) 11時02分
au損保の 『~トラブル原因は「後輪のパンク」が最多!~「自転車ロードサービス」利用実態を初公表』によれば、
故障の73%がパンクだそうです。
対象となる自転車の種別の割合も異なりますし、故障がパンクだとしてもパンク修理で終わるわけでもありませんが、サイクルベースあさひさんに修理で持ち込まれる自転車はタイヤやチューブが痛んだものが多いようです。
力太郎さんから頂いた説明書です。
タイヤ・チューブ交換が必要なパンク故障は、当然ですが、スライムパンク防止剤では防げないパンク穴が開いています。
この数字から見れば、新車の必需品と書かれているスライムパンク防止剤が効果を発揮するパンクの割合もすごく少ないものになりそうです。
詳細なデータを知りたかったので、
サイクルベースあさひさんへの問い合わせを封印されている身としては窮余の一策で
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/bicycle/1633655164/137
5ch で問いかけて見ましたが、答えは有りませんでした。
以前に頂いた回答の中で、タイヤ・チューブが補償対象外部品になっていることと、タイヤ・チューブの交換件数に因果関係が有るのかも気になっています。
年間60万台のタイヤ・チューブ交換も驚くべき数字です。
サイクルベースあさひさんの「修理工賃表 タイヤ・チューブ交換」に料金が紹介されています。
仮に、タイヤ・チューブ交換工賃の平均が後輪の修理費に近い2,500円とします。
タイヤ・チューブの物販利益を少な目かもしれませんが500円とします。
一台当たりの利益が3,000円でいいでしょうか?
600,000X3,000=1,800,000,000 18億円の計算です。
2020年のサイクルベースあさひさんの営業利益は4,006,000,000 40億5百万です。
サイクルベースあさひさんにとって、修理がいかに大事な収益源か分かる数字です。