自転車のパンク防止を考える

パンクを防ぐのは簡単ですが、難しいです。

 月一回、しっかりと空気を入れる。これだけです。簡単でしょう?
でも、習慣にして続けるのは難しいです。簡単にできるなら、自転車の修理屋はいりません。
当店でも、開業したころは感覚ですが、修理のご依頼の7割位がパンク修理のご依頼でした。今は半分以下になっています。
パンク修理でお伺いする都度、原因をお伝えして、空気が足りないときは月一回の空気入れをお願いしています。
それを守って頂いているお客様からは、その後パンク修理のご依頼が殆ど有りません。

 習慣になれば簡単ですが、習慣づけるのは難しいことのようです。

パンクの原因は

 一番最初に思い浮かべられるのが、「何か物が刺さった。」その次が「誰かにいたずらされた。」のようです。
その次に発せられるお言葉が、「何もしていないのにパンクした。」ですが、
実は、何もしていないから、パンクしたり、何もしなくてもパンクは起こります。
お客様によっては、「ごめんなさい、暫く空気入れをさぼってしまいました。」とおっしゃって下さいます。

 空気が少ないと、自転車のタイヤはつぶれます。当たり前ですね。そしてこれがパンクの原因になります。
タイヤは何層かの構造になっていて、チューブと接するところにカーカスというゴムを纏った布(すだれ)の層があります。
タイヤがつぶれる度に、チューブはこのカーカースに揉まれて、糸の跡が付き、削られて薄くなり、ついには穴が開いて空気が漏れます。
自転車屋用語で、「揉まれパンク」と言います。

自転車のタイヤの作り方の動画にカーカスの説明があります。

その他に、空気圧が少ないとバルブの近くにチューブが集まって折り目が出来てパンクしたり、バルブの根元が引っ張られて剥がれてしまったり、段差でリム(車輪の金属の輪)と段差でチューブが押しつぶされてリム打ちというパンクが起こりやすくなります。
興味のある方は、パンクの原因と種類に詳しく書いたので見てください。

当店の集計では、パンクに占める空気圧不足の割合は42%でした。

次に多いのが空気を入れるバルブの中の虫ゴム切れによる空気漏れ(15%)、タイヤの劣化(10%)です。
ちょっとした習慣と、自転車への気配りで、7割のパンクは防げます。

このような経験から、チューブに入れるパンク防止剤やパンクしにくいタイヤはお勧めしていません。
パンクしにくいタイヤは、漕ぐのが重いだけなのでまだ許せるのですが、某大手自転車店で勧められる、パンク防止剤についてはその他にも弊害が多く、スライムパンク防止剤被害低減プロジェクトというサイトを作って被害の実態をお伝えしています。
是非ご一読をお願いします。

パンク対策