どの位、時間が掛かるか分かりませんが、タイヤ・チューブ内となるべく条件を合わせるために、暗箱中に密閉状態でスライムパンク防止剤に浸漬したバルブコアを置き、一日一回カメラで撮影し、変化を追って腐食の存在が判明するまで撮影を続けようと思います。
2019/12/10に撮影用の機材が故障しました。
一度箱を開けて、再セットしたので、位置がずれています。
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2019.12.11の画像 |
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開始時の画像(2018.12.05) |
目についた変化と日付はこちらに纏めます。
初期のスライムパンク防止剤の変化(2018/12/05~2019/01/31)
2018.12.04まで、予備試験(ようするに失敗です)をしました。その際、こんな固着物ができました。
固着物の正体を知りたくて、グリセロール不溶化、グリセリン不溶化、グリセリン沈殿などで検索したのですが、それらしいものはヒットしませんでした。 今のところ見つかったのが、亜鉛グリセロレート(錯体)という化合物です。 製法も詳しい性質も分かりませんが、グリセリン溶液中で生成して、水には溶けないそうです。 「グリセロール 亜鉛」で検索しました。 「グリセロール 錯体」で検索すると「アルカリ媒体中での銅(II)とグリセリンとの錯体生成」という論文がありました。 メッキのニッケルでは、そのような化合物はヒットしませんでした。
スライムパンク防止剤に使用している色素の詳しい成分は分かりませんが、2019.01.06までの観察で、液の色がかなり抜けたこと(水には溶けにくい?)且つ、緑色ということで一つ候補に挙がってきているのがBTB(ブロモチモールブルー)です。 色素が特定できれば、色の変化でPHの変化も追えそうなのですが、本家slimeのサイトでも、色素が何なのか、見つけられずにいます。
古いチューブから外したものや、タイヤ・チューブ交換時にシュワルベのバルブコアに交換して、余ったバルブコアがたくさんあります。 虫ゴムを外して、汚れや腐食のあるバルブを除きました。
最終選別までの経過は、ブログ記事を参照ください。ブログ記事で選から漏れたバルブコアから26個再選別しました。
注入前に30分以上、ゆっくりと攪拌して沈殿をなくし均質化しています。 注入後はワセリンで秤量瓶を封止しました。 詳細はブログ記事をご参照ください。 今回は乾燥工程を追加しました。
スライムパンク防止剤のSDSからわかる成分はこちらです。
日常、バルブコアの腐食をスライムパンク防止剤の存在下でしか目にすることのない私にとっては、バルブコア腐食の原因は明らかにスライムなのですが、見たことがない人にとっては、腐食の原因をスライムパンク防止剤だと断定することは、疑わしいことのようです。
百聞は一見にしかずのことわざ通り、実態を見ていただくことが一番の納得できる証明になるのだろうとこんなサイトを作ってみました。