製造物責任」記事に頂いたコメントについて

命題の検証

当店の記憶に頼った記述でしたが、

スライムパンク防止剤がバルブ腐食を起こすという科学的な根拠を示せ。
サイクルベースあさひは被告で、腐食を言い立てる当店が原告だから、挙証責任は当店にある。


とのご指摘を頂きました。

論争の趣旨の扱いでのコメントの通り、一度はこのこの命題がすべてと認めて頂いたので、この記述で検証します。

民法上の原告?

私が記憶の範囲でまとめたもので、必要な部分が欠落していたのかもしれませんが、科学的な根拠を示さなければならない理由として挙げられている「被告、原告」の表現が、現実に裁判を起こしているわけでは有りませんので、比喩的なものなのか、何らかの仮定によるものだと考えられますが、その点が明示されていない問題がまずあります。

知恵袋でも書いた内容ですが、結局あのこらさんは自力で科学的に立証するしかないんですよ。
あのこらさんが急にPL法を持ち出すから議論がおかしくなっていますが、あのこらさんはPL法上の被害者にはなり得ませんので、この法律を持ち出す時点で不適切です。
自分で科学的に立証というのは、PL法ではなく民法上の問題と解釈すべきだからです。
(163)知恵袋で回答させていただいた者です | 2018年9月20日 (木) 11時06分

東京地裁平成24年1月30日判決を読んで頂ければ明らかなように、民法においても、製造物責任(PL)法のように、欠陥と損害の因果関係について詳細な立証を求めない特則も有ります。

仮定や、比喩であっても、民法のどの条文によって、挙証責任を求めるのか、明示する必要がありますが、それもなされていません。
議論の中で、明示されれば、先に進む価値は出てくると思いますが、根拠となる民法の通り、明示して頂くことは有りませんでした。
結局、命題で頂いた、WEBサイトやブログの記述に「科学的な根拠を示せ」と求められた根拠は、明らかになりませんでした。

前提が根拠が曖昧な条件で設定されているので、命題としては成立しません。

「科学的な根拠」を求める理由を、当店を原告と置き換えることで正当化しようとされたようですが、

民法においても、高度な科学的証明が求められていないことは、
「因果関係の証明(自然科学)と立証(法学)」の【民法判例】東大病院ルンバール事件(因果関係の立証) (昭和50年10月24日最高裁)
に記載した通りです。

「サイクルベースあさひは被告で、腐食を言い立てる当店が原告だから、挙証責任は当店にある。」も、民法のどの部分に該当するのかは、漠然として明らかではありません。

損害を受けている訳では有りませんから、提訴など考えておりませんが、裁判外で欠陥を争点とする場合、製造物責任(PL)法以外に、規範とすべきものは有るのでしょうか?

当店が、(民法第709条)の特則である製造物責任(PL)法を用いて行った「欠陥の有無の反証責任は製造者にある」との反証については、規範としては捉えて頂けず、「製造物責任(PL)法は民法ではない?」で訴訟の適格がないとの指摘に終始され、製造物責任(PL)法の適用を否定するための「損害を受けていない」で、自身が提起された民事訴訟の原告をも否定されています。

製品の欠陥を指摘する場合、法律においてすら科学的な根拠を原告に求めていないとの視点はあなたにはありませんか?

科学的な根拠を示せ」は不当な要望だった。

前提(理由)が十分な条件を備えていませんので、要求について検証する必要はないのですが、科学的な根拠を示せも間違いです。

もう一つ書くならば、【無いこと】を立証することは事実上不可能です。
だから腐食が起こらないとは証明できませんので、あさひはそう書いただけだと捉えるのが一般的な考え方ですよ。
(2)知恵袋で回答させていただいた者です | 2018年9月25日 (火) 14時00分

とご自身で言われている通り、ないことの立証はほぼ不可能ですが、科学的な証明の条件として、

スライム無しでバルブの腐食が自然発生する可能性についての検討、スライム入りだとそれがどう変わるのかの検討、ほかに関わる要素があるのかないのか、ほかに関わる要素があるとしたらどのように考慮したのか、ほかに関わる要素がないとしたらないと言い切れる理由などを述べないと訴訟に耐えきれるような因果関係にはなりません。

科学的立証についてもそうです。
あなたが示したのは、単に化学反応についての教科書レベルの話をしただけで、何の立証もしていないですよね。
どのような実験を行ったのか、その実験自体の信頼性はどれくらいあるのか、ほかの要素に左右されるのか、サンプル数はどれくらいで実験したのかなどそういう過程を経て立証ですよね。
単に化学反応を教科書から引っ張ってきて立証だなんて言われても、誰も信用しませんよ。
(168)知恵袋で回答させていただいた者です | 2018年9月21日 (金) 13時44分

「ほかに関わる要素がないとしたらないと言い切れる理由」とほぼ不可能な疑似相関関係が無いことの証明を望んでおられます。
ご自身が、不可能だと認識されている科学的な証明を当店に求められる意図は何でしょうか?
ほぼ証明不能な立証を求められているので、この点からも命題としては不適切です。

製造物責任(PL)法の趣旨のコメントのように科学的証明を求められたのは、裁判で勝つためとのことのようです。

もしPL法だとしても、その程度の因果関係を主張するだけなら勝てないです。
(168)知恵袋で回答させていただいた者です | 2018年9月21日 (金) 20時00分

裁判で勝つために、科学的立証が必須条件ということですか?
命題で頂いた「挙証責任」と意味が違っていますが、貴方からの法的な根拠のない要望として科学的な根拠を求められているのでしょうか?
命題で求められた民法に基づく「科学的な根拠」は不当な要望だったと理解しました。

「知恵袋・・・」さんは立証についても、独自のお考えをお持ちのようです。
それについては、こちらで指摘をさせて頂きます。

ついでに書かせて頂きますが、教科書レベルで説明できるバルブの腐食について、実験での証明を求められる貴方の立証についての考え方も理解できません。
教科書レベルでは説明できない事象に対して、実験での証明が必要というならまだ分かりますが、水素が燃焼したら水蒸気(水)なることにでも、実験結果を求められる方なのですか?

これは、命題と捉える意味もないのですが、貴方にとっては問題追及の方法の是正を求めるという意図もあったようですね。
何故、議論に値する具体性のない問題追及という言葉を使われたのでしょうか?
貴方にとって具体性が有ったとしても、当店としては記憶に残っていない指摘です。

コメントの検証作業で、ようやく「問題追及=メールの公開」らしいと思い至りました。
「知恵袋・・・」さんやroadbikenaviさんに関りがないと思われる、サイクルベースあさひさんのメールに、何故関わられるのかとの疑問は出てきますが、何故端的に「メール公開の根拠としている免責の四要件への疑問」と表現されなかったのでしょうか?

因果関係の立証に対する反証も併せてお読みください