製造物責任記事のコメント中では、敢えて
「スライム無しでバルブの腐食が自然発生する可能性についての検討、スライム入りだとそれがどう変わるのかの検討、ほかに関わる要素があるのかないのか、ほかに関わる要素があるとしたらどのように考慮したのか、ほかに関わる要素がないとしたらないと言い切れる理由などを述べないと訴訟に耐えきれるような因果関係にはなりません。」
との、知恵袋で回答したものですさんの定義をベースに因果関係の立証を試みました。
1.スライム無しでバルブ腐食が自然発生する可能性について
自転車のチューブは、通常の使用では、空気が減る都度、エアーポンプで空気を注入する。
通常であれば、チューブ内には空気しか充填されないが、エアーポンプの保管状況によっては雨水等の侵入の可能性があり、空気以外に水が入る可能性がある。
しかし、ゴム膜は水蒸気を透過させる性質があり、まれに水が入ったとしても、チューブ外に排出される。
また、通常の雨水で有れば、バルブを溶かす可能性のある酸性成分はppm単位のごくわずかなものであり、水による腐食の可能性は排除できる。
乾燥空気によるニッケル、黄銅(真鍮)への腐食が発生しないことは、学述的に実証されている。
2.スライム入りだとそれがどう>変わるのかの検討
スライムパンク防止剤の成分は、知る限りでは
グリセロース(グリセリン)20-50%
アタパルジャイト2.5-10%
セルロース2.5%以下
天然ゴムラテックス2.5%以下
残りは水
2017年のwww.slime.com資料
です。
スライムパンク防止剤は長期に使用しても、乾燥せず、流動性を保つことが特徴のパンク防止剤です。
性能保証期間は2年間とされています。
スライムパンク防止剤をチューブ内に充填することで金属が常に水に晒され、腐食します。
www.Slime.comのチューブレス用シーラントのFAQには、アルミリムの腐食の可能性が記載され。
チューブレス用シーラントには、錆や腐食防止剤、pH緩衝液が配合されていると記載されています。
実際に、長期間スライムパンク防止剤を入れ続けたチューブのバルブコアや、バルブの内面は腐食しており、スライムパンク防止剤が起因していることは明らかです。
「ほかに関わる要素があるのかないのか、ほかに関わる要素があるとしたらどのように考慮したのか、」 については、1で十分ですか?
「ほかに関わる要素がないとしたらないと言い切れる理由」
因果関係を立証するのに、本当に必要ですか?
因果関係とは、スライムパンク防止剤がバルブを腐食する起因だと明らかにすることでは有りませんか?
この条件については、再考を求めます。
「それでは裁判に勝てませんよ。」「教科書やサイトの記述は証拠として認められませんよ」ということで、知恵袋で回答したものですさんには、因果関係の立証とは認めていただけませんでした。
認めていただくには、常識や、経験ではだめで、学術論文による根拠や、実験計画に基づいた実験での検証が必要だそうです。
私は、製造物責任法(PL法)や民法での損害賠償請求の原告になることはできませんが、もし原告になりえるなら、素直に
「自転車のバルブは黄銅性で、五円硬貨と同様の材質であり、通常の使用では腐食しない。
水分を含むスライムパンク防止剤を加えたことで腐食したのであるから、スライムパンク防止剤が腐食の原因であることは明らかである。」
と主張します。
『原告は、経験則上、欠陥の具体的な原因事実を推認させる「不相当に危険な製造物の性状」の存在を主張立証することができれば、欠陥の存在について一応の推定が成立』
との法解釈に立てば、
五円硬貨が通常に使用で腐食しないのは、みんなの経験則ですし、共通する認識です。
常識については、根拠は示す必要はありません。
知恵袋で回答したものですさんにも因果関係を認めていただきたかったのですが、もう興味はなくされたようです。
読んでくださった方が、スライムパンク防止剤とバルブ腐食の因果関係を認めていただければ嬉しいのですが。
【2019.05.14追記】
この記事を作成後も、因果関係の証明を検討し、事実的因果関係と相当因果関係にスライムパンク防止剤とバルブ腐食の因果関係の証明をまとめました。
なにもあのこらさんだけが因果関係を説明する必要はありませんよ。
グーグルで「自転車バルブ腐食」で検索するといろいろ出てきます。
https://csyamanaka.exblog.jp/17102788/
http://kobelalpedhuez.blogspot.com/2015/04/blog-post_23.html
https://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/69.html
https://ameblo.jp/cycle-plus/entry-12277222980.html
https://s.webry.info/sp/wxw.at.webry.info/201512/article_20.html
自転車をメンテしている人は、スライムと遭遇した時、バルブを腐食させるという悪さを体験しています。
僕もその一人ですが。
だから今さらスライムとバルブ腐食の関係を証明しなくても、「スライムが原因でバルブが腐食した」のは、自転車をメンテしていてスライムと遭遇した人の常識になっています。
投稿: トンサン | 2018年10月 7日 (日) 07時42分
トンサンさん コメントありがとうございます。
ネットの情報や、体験(経験)を認められない方に、因果関係を認めてもらおうとして、困っています。
分かってもらもらえれば、ほんの少し、何かが変わると期待しているのですが。
困っているのは、その方に対してだけなので、大丈夫です、ご心配をおかけしてすみませんでした。
投稿: あのこら | 2018年10月 7日 (日) 08時10分
あのこらさんの活動を応援しています
商売ですから儲ける事は当然でしょうが あさひの売り方はひどい
現場で作業しているあさひの従業員は皆知っていると思います
経営陣に良心の呵責はないのでしょうか
上場企業ですから社会的責任もあるはずなのに利益優先で
自転車修理に関わっているものは皆スライムの害を知っています
投稿: とおりすがり | 2018年10月 7日 (日) 13時15分
とおりすがりさん コメントでの応援ありがとうございます。
あさひさんの内情は分かりませんが、あさひさんにも良識のある人はいると思います。
いつか、そういう方が力を持てれば、きっとあさひさんの売り方も変わると思いたいです。
私のサイトがそんな時少しでも役に立てば良いんですが。
投稿: あのこら | 2018年10月 7日 (日) 16時27分