全体点検で、見つかる不具合を上げていくと、次の様な内容です。
順不同ですが、
虫ゴムの寿命による切れ。
後輪のパンクでお伺いして、虫ゴムの不良を見つけた場合、前輪側もチェックすると、たいてい切れています。
チェーンの伸び
錆て、注油されていないチェーンはたいてい伸びがみられます。
リング錠の動きが固い
安価な閂がプレス成型のリング錠では、殆ど動きが固くなっています。
スタンドの上りが悪い。ギシギシ音がする
殆どのスタンドが、摺動部の油切れです、
ペダルのベアリング部のグリス切れ
安価品で、ペダルの軸部にシールがされていないペダルは、殆どがグリス切れ状態です。
内装3段変速のシフターの戻り不良
ピアノタッチレバーに多いようです。
ブレーキの音鳴き
バンドブレーキでは、殆ど音鳴きをしています。
前輪も、ブレーキシューが粉吹き状態になっていると、良く音鳴きしています。
ブレーキを掛けるとブレーキレバーがハンドルに当たる
ブレーキシューの減りが原因で、左右のブレーキレバーの利く位置が変わっている自転車も多いです。
BB部のガタツキ
左右のペダルを繋ぐクランク部分ですが、高校生男子の通学用自転車では、よく目にします。
ひどいときは、中のリテーナーベアリングが破壊されています。
ヘッド部のガタツキ
前ブレーキを掛けて、自転車を前後に動かすとカタカタと言います。
当たりを調整してやると、自転車のふらつきが改善されます。
スポーク折れ
稀ですが、スポークが折れて、ホイールが左右に振れている自転車に遭遇します。
こんな状態でも走れるのが、自転車のいいところですが、ちゃんと整備すると、買った時の乗り心地に戻ります。
いくつかの不具合は、注油をしてやるだけで解消します。
お勧めは自転車用オイルです
しっかり停車して、余裕が無い場合、ワイヤーの張り(固定)を調整します。
ブレーキをしっかり掛けた時に、ハンドルと指1本半の余裕があるか確認します。
錆、ほつれをチェックします。 本来は、定期的に交換すべきなのですが、交換直後に切れることもあったりしたので、今は、ワイヤーの出入り口にグリスを注油することにとどめています。
摩耗度合いのチェックをします。
溝が無くなっていたら、交換をお勧めします。
シュー内部の金具が見えていたら、リムを損傷します、絶対に交換してください。
ヒビや摩耗のチェックをします。
軽度なひび割れではあまり神経質になることは有りませんが、ヒビが拡がってきたら交換時期です。 摩耗については、「雨の日にカーブを高速で駆け抜ける」といったタイヤの限界性能を使う走り方をしない限りは、タイヤの溝がなくなっても まだ使えます
接地面にひび割れがあったり、タイヤの溝がなくなるまで摩耗すると異物を拾いやすく、小さな異物でもパンクする可能性は高くなります。
パンクが続く際は交換をお勧めします。
摩耗もなく、ヒビもないのに、パンクが続く時は、タイヤに異物が残っている可能性が有ります。
タイヤの内部の布が見えていると、いつパンクするか分かりませんので交換をお勧めします。
前輪は自転車を持ち上げて、後輪はスタンドなどで浮かせて、車輪を手で軽く回してみます。
車輪が止まる時に、前後に揺れながら停止すれば、回転は正常です。
揺れずに止まる場合は、調整が必要です。
回転している時に、車輪が左右に揺れていないかチェックします。
2~3mmの振れなら、自転車屋さんに振れ取りを依頼してください。
極端に振れている場合は車輪の中心と外の輪を繋ぐスポークが折れていないかチェックします。
1本でもスポークが折れていたら、スポークの交換が必要です。
そのまま乗り続けると、次々にスポークが折れる可能性が有ります。
車輪の中央を左右に動かしてガタツキがないかチェックします。
ガタついていたら、調整が必要です。
あまり、注油しすぎると、ほこりを吸って、動きが重くなりますが、錆びさせるのは禁物です。
油が切れて(乾いて)いたら、チェーン油、ミシン油などをチェーンに滴下し、チェーンを回して全体にいきわたらせた後、余分な油をぼろきれ等で拭き取ります。
使用に伴って、チェーンの長さが伸びて、少しずつ弛みが出てきます。
チェーン引きの調整で、弛みを解消することが出来ます。
外観と回転をチェックし、クランク側回転部にグリススプレーを注入します。
軽く動くよう、注油します。
粘りつくように動くときは、パーツクリーナーで古い油を流します。
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