虫ゴム交換

自転車の部品の中で消耗ではなく、劣化で駄目になる代表が虫ゴムです。

その他に、劣化で駄目になる部品が、ワイヤー、グリップ、サドルトップなどのプラスチック部品や、材質によっては錆びる、ハンドル、泥除けステー、籠、荷台などが有りますが、虫ゴムは劣化するとタイヤの空気が抜けて自転車が走れなくなることが有り、しかも普段は見ることがないので、定期的な交換が必要です。

単なる語呂合わせですが、当店では6月4日を虫ゴムの日として、この日に交換することをお勧めしています。
まれですが、3ヶ月ほどしか持たない虫ゴムも有ります。
空気の減りが早いと感じられたら、虫ゴムをチェックしてして下さい。

交換作業は、とても簡単です。

ゴムのキャップを外して、
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ぎざぎざの付いたネジ(トップナット)を手で緩めます。
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一気に外すと、タイヤの中の空気で中身(バルブコア)とトップナットが飛んで行ってしまいますので、トップナットを2~3回転緩めて、まず空気を抜いてやります。
ゴムの劣化がひどいと、中でゴムが張り付いていることが有りますが、強く引くと抜けます。
ゴムが切れて残ったら、爪楊枝や竹串などで、チューブの中に押し込んでください。

これだけ、外れます。
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虫ゴムは、黒いものが多くて、ごくまれにですが、緑のものも有ります。
交換用で手に入るのは、あめ色か黒ですが黒い虫ゴムの方が耐久性が有るので、黒い虫ゴムをお勧めします。

その他に、スーパーバルブと呼ばれる虫ゴム交換不要なバルブコアが有ります。
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最初から採用されている自転車も有りますが、市販品では時折空気漏れが有ったので、修理用には使用していません。
個人的にお使いになるには、空気を入れるのも楽ですので、お勧めです。
寿命は、普通のバルブと変わらない印象です。

虫ゴムは、膨らんでいる方から、めくるようにしてやると抜くことが出来ます。
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自転車屋さんやホームセンターの自転車部品コーナーで新しい虫ゴムを買って取り付けます。
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ゴムで滑りが悪いので、水や薄めの洗剤で虫ゴムを濡らしておくと入れやすいです。
なるべく根元まで入れますが、絶対に膨らみは超えるところまで入れてください。

虫ゴムを交換したバルブコアをきり込みに合わせて元に戻し、トップナットを手で緩まない程度に締めます。
あまり強く締めすぎると、虫ゴムが切れることが有ります。
指二本でつまんでぐらつかないところまで締めれば十分です。

タイヤのサイドを指でつまんで、硬いと感じるまで、空気をしっかり入れて交換完了です。